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オリ設定有 虐待ほぼ無し ぶっちゃけただのネタ 「じじいさっさとはなしてね!!いまならゆるしてあげるよ!!」 「あとおかしももってきてね!!そしてすぐしんでね!!」 ぎゃあぎゃあ騒ぐゆっくり共が入っている袋を担いで歩く俺。ゆっくりは村に来て畑を荒らすゲスどもだ。 だいたい村に来るゆっくりはゲスかバカばっかりである。普通のゆっくりは来る必要ないし。 そして村から少し離れた小屋に着く。小屋にしては少し大きめではあるが、人間が住むには狭い程度の大きさだ。 そして扉は閉まっているがここからでも小屋の中の生物の声が聞こえてくる。 「ゆゆっ!?このこえは…」 がちゃ 『うー!』 「れみりゃだあああああ!!!!!!!」 げすゆっくり達が言うとおりここは村のゆっくりれみりゃの飼育小屋である。 その数は結構多く、五十を超えるほど。ただし三分の二くらいは子供だ。 俺は持っている袋の中身を餌箱の中に入れる。げす達はぼとぼとと落ちた、中にはつぶれたものもいたが気にしない この箱はゲスゆっくりが逃げないよう結構深い。 しかし空を飛ぶことができるれみりゃには簡単に入ることが出来る。 「ほーれ、あまあまだぞー。たっぷり食えよ」 「うー♪」 「やめてね!!れみりゃはゆっくりできな…ああああああ!!!」 「だずげでぇええええ!!!」 「いびゃああああああああああ!!!!!! あっという間に子れみりゃにたかられるゆっくり達。 狭い箱を必死に転がって抵抗しているものもいるが、そいつはすぐに親が押さえつけるので結局何もできず中身を吸われる。 餌箱の底にはさっきまで生意気言ってたゆっくり達のデスマスクだけが残った。これは後で畑の肥料にする。 『うー!うっうー!』 「うまかったか?そいつはよかった」 『うー!うー!』 「ああ、待ってろ今開けるからな」 子れみりゃに返事をしながら親れみりゃ用の入り口を開ける。ちょっと大きい木窓のような代物だ。 そしてあっという間にそこから飛び立っていく親れみりゃ達。小屋にはまだ狩りができない子れみりゃだけが残った。 それなりに昔、ゆっくりと呼ばれる饅頭生物が現れた。 そしてそいつらはだんだんと野生の生き物として知識をつけ、人間の畑を襲うようにもなった。 そこで農家は対策としてそいつらを捕食するゆっくりを飼うという流れが起きる。それがれみりゃというわけだ。 ゆっくりの捕食種であるれみりゃを飼うようになった村は次々と増えていった。 分かりやすくいうとねずみを取るために猫を飼うようなものだと思えばいい。 そしてそれを繁殖させ、別の村などに売り払うのがこの小屋である。 ちなみに全て胴体無し。ペットではなくあくまで狩りをやらせるためのゆっくりなのだ。胴体有など売れるはずも無い。 胴体有は動きは遅い、わがままは言う、野菜を引っこ抜くことから逆に害獣扱いされている。 『うー♪うー♪』 子れみりゃ達がいっせいに歌う。満足したのだろう。 一日一食で適当なゆっくりで済むのだから実にリーズナブルだ うちでは基本子供には餌をやるが親には自分でとりに行かせるようにしている。 なぜならゆっくりを取れないと飼う意味が無いからだ。 そのため餌は子供の分だけしか入れない。そして親れみりゃは子れみりゃに優先的に与えるので狙いどおりに食べてくれる。 後は親達を解放してきちんと狩りに行かせる。しばらくしたら戻ってくるのできちんと集まってるか確認したら閉める。 彼女達はここを家だと認識している上に、子供を残しているから何もしなくても戻ってくる。副業としてはかなり楽である。 俺は親が全員飛んでいったのを確認すると、小屋を出て家へと戻った。 次の日。朝日が顔を出す頃に小屋に来る。 親達が戻ってきており、うとうとと眠っていた。 こいつらは夜行性だからそろそろ眠る時間なのだろう 「ひぃ、ふぅ、…よし、足りてるな」 俺は数を数えて全員いる事を確認すると出入り口を閉め、畑仕事へと戻った。 ~~~~~~~ これだけ書くのにえらく時間かかってしまった。 現在のんびりゆっくり戦乱シミュを製作中…完成するかどうかも不明だが 過去作品 巨大(ry 餌やり ゆっくり対策 巨大まりさ襲来 ゆっくり埋め どすまりさの失敗 原点 ゆっくり駆除ありす まきぞえ なぐる ゆっくりのある田舎 現実的なドスまりさ このSSに感想を付ける
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森の中を一匹の霊夢が上機嫌で走っていた。 「ゆっくりゆっくり♪」 訂正、何時ものようにお目出度い頭で走っていた。 「ゆっくり~していってね~♪」 この霊夢は母親なのだが、今日は久しぶりに朝からゆっくり魔理沙と遊んできたのだ。 前日に餌を大量に取っておき、二匹の少し大きな霊夢に赤ちゃん達を任せてきた。 以前も数回このようにして遊んだ事があった子供達は、特に不審にも思わないで母親を見送った。 もう直ぐ冬。 家に篭る前に、このお母さんゆっくりも羽を伸ばしたかったのだろう。 「ゆゆ!! きれーなおいけ~~!!!!」 ふと、近くに大きな池がある事に気が付いた霊夢は、少し道草していく事にした。 「ゆ~すっきり~♪」 沢山歩いて喉が渇いていたので、勢いよく水を飲んでゆく。 「ごきゅんごきゅん!!! ぷっはぁ~♪ しあわせ~~♪」 水分を補給し終え、元気いっぱいという感じでその場を後にしようとする霊夢。 しかし、水場に何かを発見すると、急いで舞い戻ってきた。 「ゆゆ!! かえるさんだ~~~♪」 そこには、葉っぱに乗ってゆっくりと池に浮かんでいるかえるの姿。 当然、そのゆっくりしている姿を、ゆっくりが放っておく訳が無い。 「ゆ♪ かえるさん♪ れいむもはっぱにのらせてね!!!」 勢いよく、かえるの乗っている葉っぱへとジャンプする霊夢。 そのまま池の中に飛び込む。 「ゆ? ゆゆ!!! なんで!!! どーじで!!! あぶぶ!!」 見た目より深い池のようで、底に体が付けない霊夢。 「かえるざんはちゃんどのってだのにーー!! だまじたの?!!!」 見る見る間に水分を吸ってふやけていく。 「あばば!!! だずけで!! まりざーーー!!! ぶぶぶぶぶ……」 「かえるざんといっしょに、ゆっぐりじだがったーーーー!!!!!」 既に崩れ落ちた眼球が捉えていたのは、のんびりと水中を泳ぐかえるだった。 ―― 「おかーしゃんおしょいねーーー?」 先ほどのゆっくり霊夢の巣の中では、二匹の子供霊夢と十匹ほどの赤ちゃん霊夢が未だ帰らぬ母親の心配をしていた。 「きっとゆっくりしてるんだよ!! れいむたちでごはんたべようね!!!」 「ゆゆ!! でももうごはんにゃいよ!!!」 母親が用意して言った食事は、普通に食べたら二日分あった。 しかし、稼がなくなった子供達は二回の食事で全て食べ終えてしまったのだ。 当然、そうなれば外へ探しに行かなければならない。 「ゆ~!! もうすぐくらくなるけど、みんなでいけばへっちゃらだね!!!」 「みんなでごはんをさがしにいこうね!!!」 「「「「ゆっくりいこうね!!!!」」」」 本人達は遠足気分で巣を後にしていった。 もう二度と、ここには戻ってこないだろうが。 「ゆっくり~♪」 「ゆゆ!! おねーちゃんおうたじょ~ず~!!」 「ゆへへ!!」 赤ちゃんの為に、歩くペースは遅いがゆっくり達は気にせずに森のなかをひた走る。 そうしていつの間にか森を抜け、たどり着いたのは洞窟。 「ゆ~おっきいね!!」 「……だれ?」 「「「ゆゆ!!」」」 どうやら中にはゆっくりがすんで居るようだ。 薄暗い外よりも暗いその中から出てきたのは、一匹のゆっくりアリスだった。 「ゆ? れーむのこども? どうしたの?」 どうやら、直ぐに交尾に進もうとはしないようだ。 「おかーしゃんがかえっちぇこないから、ごはんをさがしにきたの!!」 「そしたらここについたの!!」 「そうなの!! とっとかいはのありすが、いっしょにごはんをさがしてああげても、……いいわよ?」 恐る恐る子ゆっくり達に提案する。 勿論、子供達に断る理由はない。 「ゆ!! ありがとーーー!!!」 「いっしょにさがしてね!!!」 「!! ゆ!! まかせて!!! ありすはとってもとかいはなんだから!!」 こっちに美味しいのがある。 そう言って、子供達を山の方へ連れて行く。 急な斜面、下は川。 そんな人間でも入る事をためらうが場所の入り口まで、アリスは子供達を案内した。 「ここで、ぜんまいっていうとってもゆっくりできるおいしいたべものがとれるの!!」 勿論、これは人間の話を立ち聞きして得た知識だ。 「ほんと!! ゆっくりおいしいの?」 「れいみゅたちもたべちゃい!!!」 「じゃあ!! みんなでゆっくりさがしましょ!!!」 子供達と一緒に、ぜんまいを探し出すゆっくりアリス。 しかし、こんな時期にぜんまいなど取れるはずが無く、ゆっくり♪ という楽しそうな声が響くだけである。 「ゆ!! ゆっくり~~!!」 そんな中、一匹のゆっくりが下目掛けて転がり落ちた。 それは事故だったのだが、コロコロ転がり落ちていったその様子を見て、他のゆっくり達は何か楽しい事だと感じたらしい。 「ゆ!! れーみゅもころころすりゅ~♪」 「おねーちゃんもころころするよ!!!!」 「「「ゆっゆ♪」」」 コロコロと楽しそうに転がっていく子供達。 当然下には流れの速い川があるのだが、このゆっくり達は知るはずもない。 「ゆゆ!! これはね!! すきーっていうんだよ!! とかいはのありすはすきーもとくいなんだよ!!!」 負けじとアリスも転がり落ちる。 それに続いて、最後まで残っていた赤ちゃん霊夢も勇気を出して滑り落ちていった。 「ゆ~♪」 上機嫌で転がっているのはゆっくりアリスである。 彼女の頭の中では、この後の計画が綿密にシミュレートされていた。 この後は、みんなでゆっくりして、ゆっくりごはんを食べて、みんなでゆっくり寝よう。 そうだ、もしお母さんが帰ってこなかったらみんなでゆっくりしよう。 「ゆっゆ♪ ゆ! ゆゆゆ!!!!」 上機嫌で滑り降りていたアリスの目に坂の終わりが見えてきた。 そこでは、沢山のこゆっくりが楽しそうにはしゃいでいる。 「ゆゆ!! あっぷ!! だずげでーーー!!!」 「あがーーしゃーーん!!!」 「ゆゆ!! どげちゃうよ!! れーみゅのかっりゃだがとけじゃうよーー!!!!!」 そう見えたのはアリスだけで、本当は溺れているだけなのだが。 「ゆゆ!! れーむたち!! ありすもまぜてね!!!!!」 そんな中へ勢いよくゆっくりアリスが飛び込んでいった。 「!!! ゆ!! おぼれるよ!! はやぐきゅうじょのでんはをじでじょーだい!!!」 漸く子供達の状況を理解したが、流れの速いこの川に入った時点で運命は決まっていた。 「ゆゆ!! ながされる!! だれがだずけで!!! れーむ!! まりざーーー!!! ぱじゅりーーーー!!!!!」 ゆっくりアリス伝えに聞いた名前を連呼する、しかし助けてくれるものはいない。 「ゆぶぶ!! とげじゃうーーー!!! だずげでーーー!!!」 激しい流れで、アリスの頭から髪飾りが流れ落ちる。 「あああ!!! ありずのとがいはでこーでねーとしたかみかざりがーーーー!!」 「だれがだずけでーーー!! こまっでるありずをたずけるのはとがいはのしごとだよーーー!!!」 「……だれ……がーー!!!」 「だ……す……」 明け方。 人里の川岸には、何時ものようにゆっくりのリボンと帽子が流れ着いていた。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/353.html
自分は叔父に呼ばれ彼の家に行くことになった。溜息が漏れる 正直叔父の事は好きではない。人間的に彼が嫌いと言うわけではない。多少変人な所を除けばいい人だ。 腕を組んで考え込んでるうちに叔父の集落に着いた。 叔父の家は四方を生け垣に囲まれて大きな邸宅と蔵を何個も建ててるこの集落でも一番大きさだ。 何でも製菓業でひと山あてたとかで羽振りがいいらしい。なんとかの加工場に出資してるとか… 家の前で掃き掃除をしている下女を捕まえて用件を伝える。母屋の中で待つように言われたので 屋敷の中に案内された。客間に通され待ってる間は適当に出された茶を啜りながら調度品を眺めていた そうしていると勢いよく襖が開けられ威勢のいい声をあげて叔父が入ってきた 「よっ、待ってたぞ坊!最近会っとらんかったなぁ!本家の様子はどうだ? お前にコレとかできたか?そうだ、分家のバァさんまだくたばっておらんか?」 叔父は次から次へと話を変えるので何を言ってるか理解するのに時間がかかる これも叔父が変人と言われる由縁の一つであるが、こんなの可愛いものである 「そうそうお前に実は見せたいもんがあってな!オイ!だれか書斎からすぐにアレもってこいアレ!」 しばらくすると使用人の一人が小走りでこちらへ来る音が聞こえた。部屋に入る使用人が両手でようやく 抱えられるほどのかなり大きな本を持って入ってきた 「今日お前を呼んだのはなコイツを見せる為なんだ」 自分は天を仰ぎ露骨に表情を歪めて見せた。叔父は全く意に介してないが.... 叔父が変人と言われる最大の理由は蒐集家…ただの壺とかならまだ良いだろう 彼が集めるのは処刑道具やら曰くつきの異国風の恐ろしげな絵やら、誰も飾っておきたくないような物を集めるのが好きなのだ。 子供の頃叔父に女性が火に焼かれて苦悶の表情に顔を歪めてる絵を見せられて未だにトラウマとなっている 「安心せい坊、こいつはお前でも気にいると思うぞ」 そういって持ってきた書物を開いてみせた。 「どうだ凄いだろ!」 のぞいてみると....何ととんでもない物がそこにあった! 思わず叫び声をあげて飛びのいてしまった 肌色のひらべったい布みたいなものが本に透明な膜を被せられて張り付いていた。 数か所に大小の穴がついていた。何か見覚えがある... これは....の顔面の皮だ。つまりデスマスクと言うやつだ 「ハーッハッハ驚おきおったな。よく見てみな、ホレ」 叔父が促すので恐る恐るのぞく,,,,しかしよく見たら人のデスマスクではない。 有るべきはずの人間の鼻の穴がないし、それに人間にしては顔の造りがおかしい。それに間近で見ると人の皮ではない 「こいつはゆっくりのツラの皮だ。本当の人間の物なんぞいくらワシでも集めるのは無理だからなハッハッハ!」 確かにこれはゆっくりの皮だ。ご丁寧にリボンもそえてあり、それがゆっくり霊夢の物であることがわかった 「コイツはゆっくりの加工場で死んだ奴の皮を譲ってもらった奴だ。なかなか迫力があるだろ」 パッとみれば本当に人の皮かと思える程だ。その皮には目を見開いていて死に際の苦悶の表情がたたえられており今にも喋りだしそうな迫力だった 「こいつは生きたまま中身の餡を抜かれて死んだ奴の顔だ。まぁこいつはほんの序の口だ。こいつなんてどうだ」 ページをめくるとそこにはさらにおぞましい様子の物があった 最初はは判別がつかなかったが、しばらく見てると顔面が異様に歪んでおりまるで別の生き物様に見える 「これはプレス機に潰されたもんだ。中々良い顔してるだろ」 他には小さな潰れた子供の皮の横に目の部分だけがふやけた苦悶の表情を浮かべたゆっくり魔理沙の顔 とても信じられないと言った表情で泣き叫んでいる時の様子のゆっくりれみりゃの顔 ページを一面に広がっている物は水を吸って広がったゆっくりパチュリーの顔だ どこかだらしない表情を浮かべてているのは発情中のゆっくりアリスを殺した物 初めのうちは嫌悪感を持っていたのに、この世の物と思えない顔をしているゆっくりの表情に自分の意識が吸い込まれるような感覚がした ページを開きながら、デスマスクの解説をする叔父の語りはヒートアップしている。 そうこうしてる内に日が暮れるまでそれを自分は見ていた 「おや!もう夕方か。そろそろ帰らんと危ないな。いやぁ~スマンスマンついつい語りん込んでし回ったワイ。もう遅いし今日は泊まってくか?」 自分にも稼業があるので休むわけにはいかない叔父に丁重に断って帰る事にした。それに歩いて行っても暗くなるまでには帰れるはずだ。 帰り道に何で残酷なものが苦手な自分がこんな時間になるまで見れたのか不思議に思った。 そういえば昔男なのに押し花に嵌まってた事があったのを思い出した 押し花は作ってってしまえばその美しさは永くに残る 同じ花でも一つ一つが別々の美しさを持っていた。 ゆっくりも死に際によってみせる表情は様々だ。 今まで厄介者として潰していたが、できるだけ苦しませて死なせたらどんな表情を遺すだろう... そう考えると居ても立っても居られなくなった。そうだうちの家の周りに野生のが何匹かいたな....
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/148.html
ゆっくりの因果 「むきゅ~っ、むきゅ~っ」 巣穴の奥から聞こえてくるゆっくりぱちゅりーの声。 歌うように声をあげながら、寝藁をしきりに均らしている。小さく跳ねる旅にゆれる艶やかな紫髪。 忙しなく動き回るこのぱちゅりーは、この種にしては珍しく顔色が通常のゆっくりに近く、動きも機敏だ。ぼろぼろの幼児向けの本に見向きもせず、寝床の藁をふかふかに敷き詰めている。 ぱちゅりーの顔は上気していた。疲れたのか、一端動きが止まると悩ましげなため息を吐き出す。よく見ればその表情は真っ赤。寝藁に身を沈めながら、しきりに巣穴の入り口に熱っぽい視線を向けていた。 それは、これから命をかけて交尾を試みようとしているぱちゅりの姿だった。 通常はその体の弱さから交尾と出産によって命を落とすぱちゅり種。ぱちゅりーもその運命は知ってはいたが、それでもなお愛しのまりさとともに子供を育み、自らの知識を直接教えていきたかった。 そのために、数ヶ月前から健康に気を配り、初交尾の準備を進めてきた。この巣穴一面に広げたふかふかで心地よい寝藁も、まりさを迎え入れるため精一杯集めた嫁入り道具のようなものだ。 今、その相手、まりさが戻ってくるのをひたすらに待っている。 通常の妊娠に至らない性交も体力温存のために控えていたぱちゅりと、理解してずっと我慢してくれたまりさ。久しぶりに愛し合うことに、ぱちゅりは興奮を隠せない。 「む、むきゅううう!」 何を想像しているのか、吐息をはきだしてその体をくねらせるぱちゅり。 もうすぐ、待ちかねた幸福の世界が始まる。 ぱちゅりーが夢想を想うがままに広げていると、幸福の使者はようやく入り口から顔をのぞかせた。 「むきゅ! ま、まりさーっ」 呼びかけると、まりさはにこにこ顔で巣に入り込んでくる。そのまま、ぴたりとぱちゅりの隣へ。 その精悍な顔を横目で見るぱちゅり。吹き上げてくる熱にかられるように口を開く。 「じゅっ、じゅんびはできてむきゅううう!」 言い終えるよりも早くのしかかられるぱちゅり。 十分に言葉を交わす前の行動に少しあわてるぱちゅりだが、元より待ちかねたこと。まりさも緊張しているのだと一人納得して、その動きに身を任せていた。 ぱちゅりーの巣に荒い息づかいと体を打ち付ける音が反響し、やがては淫靡な湿った音がこもっていく。 相手の体温にとろけてしまいそうなぱちゅりー。 「しあわせ~」 喘ぐように、そして夢見るように響くぱちゅりーの嬌声。 「ゆふっ、ゆふっ!」 ゆちゅりーの甘い声に、まりさはただ荒い息づかいを返すだけ。愛を囁いたりはしない。ただその動きをどんどん早めていく。 数ヶ月ぶりであるはずのぱちゅりの体温をじっくり味わうこともなく、ただひたすらに高みへ上り詰めようというその行動。 乱暴なほどにぱちゅりの体を貪っていく。 「ぎもちいいよおおお、そろそろすっきりしようねえええええ!」 「むきゅきゅきゅきゅ!? ま、まりさ、もうなのおおおおお?」 高みに一方的にのぼりつつあるまりさに、ぱちゅりの口をつく不満の声。言いながら、ぱちゅりはハシタナイことを口にしているに 気づいて、顔がますます真っ赤になっていく。 ぱちゅりーの理性はまりさの気遣いを推し量っていた。 まりさはぱちゅりーの体を心配して早くすませようとしているのだろうに、自分がそのおもいを否定してはいけない。 そんな優しさも大好き大好きだよ、まりさ。 小刻みになっていくまりさの蠢動を感じなから、ぱちゅりーはまりさとともにすっきりすべく、愛しいまりさに自らも体をこすりつけていく。 二匹は高みへ一直線。 「んほおおおおおおおおおお、いぐうううううううううう、すっきりー! ……はああん♪」 同時に声をはき出して、深く息をすいこむぱちゅりー。 命をこの瞬間、確かに授かってこぼていく喜びの涙。 するすると蔓がのびていくが、ぱちゅりの命はまだ輝いている。生き延びたんだ。子供たちといっしょにゆっくりできるんだ。 ぱちゅりの涙がとまらない。 これから、まりさと子供とともにどれだけの幸せの道を歩めるのだろう。 「むきゅう~ どっちに似た子供が多いかしら♪」 今はまりさと幸せを甘受しよう。満足の笑みで話しかけるぱちゅり。 一方、まりさはこちらに背を向けていた。口のあたりがもごもごと動いる。 「まりさ?」 呼びかけると振り向くまりさ。その口にはぱちゅりーが二人の生活のために集めた寝藁が、めいいいっぱいくわえこまれていた。 いぶかしむぱちゅりの視線に、まりさは口から一度わらを出してにっこりと説明する。 「子供ができるとここは狭いから、まりさが見つけた新居にもっていくね!」 「まりさ……」 まりさなりに自分との新しい家族との生活を考えていてくれた。 その優しさに再度暖かい涙がこぼれる。 実をつけつつある八つの膨らみ。確かにここでは狭かった。身重の自分が新居に行くためには無防備な自分を引っ張ってもらわねばならなかったが、その間まりさが守ってくれるなら大丈夫。 「ゆっくり引っ越しの支度をしてね!」 ぱちゅりーの声援を受け、黙々と作業を開始するまりさ。 半刻もしないうちにほとんどのねわらが運ばれていき、ふたりの愛液をすいこんだ恥ずかしい寝藁までが運ばれていく。 後に残されたのはがらんとした巣穴と、動けないぱちゅりー。 最後に自分が運ばれていくのを、今か今かと待ちかまえている。 「ぱちゅりー、待たせてごめんね! ゆっくりしすぎたよ!」 そこへ、朗らかなまりさの声。 入り口から慌ただしい足取りでまりさが転がり込んで、ぱちゅりーに幸せそうな笑顔を向け、そのまま凍り付いた。 「ぱ、ちゅ、り、い……?」 引きつった声で名前を呼びながら、その視線をぱちゅりーから伸びた蔓に視線を固定している。 「むきゅー、早くあたらしいおうちに案内してね!」 待ちくたびれたぱちゅりーが笑顔で促す。だが、まりさはぶるぶると震えだして応えようとしない。 ぱちゅりーへの愛情あふれる言葉の代わりに、かっと見開かれた敵意の視線。 「ぱちゅりー! 何で……なんで、にんっしんっしているのおおおおおおお!?」 わずかな困惑と、それをはるかに上回る怒りの声。 それを真正面から受けて、今度はぱちゅりが目を見開く番だった。 「むきゅうううう!? まりさがぱちゅりーをにんっしんっさせてくれたんだよ!」 あれだけ愛し合って実らせた命。二人の幸福の形。それなのに、当の本人は激情にまなじりをつり上げ、ぱちゅりーにくってかかろうとしていた。 「うそつかないで! まりさは一度もぱちゅりーと愛しあっていないよ! 誰と浮気したのか、言ってね!」 「む、むきゅうううううう!!!」 その真摯な怒りに、ぱちゅりは混乱した。だが、まりさの帽子がその視界に入ると同時に、ぱちゅりーの記憶がささやく。 そういえば、自分を守るときにツバが欠けたまりさの帽子。興奮状態で気づかなかったけど、さっきのまりさは欠けてなかったような…… 「む、むきゅうううううう! むきゅうううううううう!!!」 巣穴に響くぱちゅりーの絶叫。 「うるさいよ、何がむきゅうなの! まりさにずっとすっきりさせないで、自分は誰とすっきりしたのっ!!!」 まりさの怒声にはもはや涙声が混じっている。 ぱちゅりーを心から愛し、信用していた。ぱちゅりーとの約束を懸命に守って、数ヶ月を過ごしてきた。まりさの願望は、冬を越しながら子供と向きあってゆっくり育てること。何匹子供ができてもいいように、ひたすら食料を集めた。幸せな生活のため、どれだけの誘惑や危険を退けてきただろう。 その回答が、この不実。 「誰の子か、さっさと言ってね!」 「わ、わからないのおおおおおおおおお!!! むきゅーっ!」 ぱちゅりーは驚愕で視界がまっくらになる想いだった。頭の上で揺れる、幸せの果実だった我が子たち。 それが今、まりさへの裏切りの証拠として、ぱちゅりーの未来絵図を粉々に破壊しつつある。 「誰かもわからないの、このっいんらんぱちゅりー!」 「むきゅううううう! まりさ、それはひどいのおおおおおお!!」 「ほんとのことだよっ! ぱちゅりーが生きているってことは、ぱちゅりーもすっきりしたんでしょ! 誰とでも、相手がわかんなくてもすっきりできる子なんでしょ、ぱちゅりは!」 かわしきれない怒りの矛先に、ぱちゅりは苦痛に苛まれるようにぽろぽろと涙がこぼれる。 違うの、違うの、信じて。あなただと思ったの。それだけなの。 しかし、こみ上げる嗚咽に言葉にならない。嗚咽を堪えてむせるばかりで、ぱちゅりーから出るのは涙と咳のみだった。 その間にも、まりさは怒りに吹き上がる表情を、汚物を見るような覚めた眼差しにかえていく。 「もういいよ、ぱちゅりー。ゆっくりしていってね」 言い捨てて背を向ける。 ゆっくり遠ざかっていくその背中。 「まっでええええ! もうすぐ冬なのおおお、子供、どうすればいいのおおおおおお!」 背中を追ってくる悲痛なぱちゅりーの声に、まりさは振り向きもしなかった。 「まりさとは関係のない、いんらんとその子がどうなっても知らないよ。ゆっくり後悔してね!」 巣穴から出ていくまりさの足取りにためらいはなく、すぐに見えなくなっていく。 「まっでええええ、ちがうのおおおおおお! むきゅううううううううううううう!!!」 後にはいつまでも泣き叫ぶぱちゅりと、ゆっくりと健やかに育ていく子供たちが残されていた。 愛しいゆっくりまりさの消えた入り口から、一陣の木枯らしが吹き込んでくる。 冬は近い。 「ゆっしょ! ゆっしょ!」 広々とした巣穴に寝藁を敷き詰めていく一匹のゆっくりまりさがいた。 先ほどのぱちゅりーの住処に比べて、三倍ほどの広さだろうか。 それも、薄めに敷くことで人通りは寝藁に覆うことができた。 「すっきりさせた結果がこれだよ!」 得意満面で声をあげるまりさ。先ほど、ぱちゅりーを妊娠させて寝藁をとりあげたゆっくりまりさだった。 まりさ一匹には広すぎる我が家で、今はにこにこと戦果を眺めている。 それでも、まだ満足というまでは顔を緩めてはいない。 「あと、ゆっくりするにはご飯が必要だね!」 言うなり、巣穴を飛び出していくまりさだった。 「ゆっ、ゆっ、ゆう~♪」 ゆっくりれいむは、我が子の歌声を聞きながら目を細めていた。 四匹の娘が奏でる甘美な音階に不安はない。れいむは冬篭りの成功を確信していた。 れいむの背後には食料の山。入り口には完璧な偽装。仲睦まじい自慢の家族は、真冬であっても十分な温もりを与えてくれるだろう。 特に出入り口の偽装は母れいむの自信作。 人間の目線では藪にしか見えず、目線の低い獣では匂い一つこぼれていかない。 後は春先までゆっくりを楽しむだけ。 「ゆ~、ゆ~くり~ん♪」 母れいむも娘に応えて歌を口ずさんだその頃。 少しずつ、少しずつ、音をたてないように取り払われていく入り口の枯れ草。 「すごい、お母さん上手!」 「こう、もっとゆっくり歌ってね! ゆゆー、ゆっ~くりいいい♪」 持ち上げられ、脇に積み上げられていく石ころ。 一匹分だけかろうじて開いた穴に差し入れられていく、針金を使ったゆっくり用捕獲棒。 「こっちで練習してから、お母さんに聞かせてあげるね!」 部屋の奥で仲良く練習を始める娘たち。母ゆっくりれいむが娘たちの素直さに、母性あふれる微笑を浮かべたときだった。 針金の輪が、上から慎重に母れいむを囲み込む。 「ゆ?」 かろじて視界に入ったそれの疑問を口にしたとき、すでに輪は急速に収束しようとしていた。 「ゆううう……」 捕らわれる母まりさ。だが、力任せに締め付けるその抑圧に、声もあげられない。咽が潰されそうで、ひいひいと息がもれる。 「……!?」 何が起こっているのかわからないが、その苦痛に娘に声をかけようとするれいむ。 それも、すさまじい圧力に塞がれた。視界の先では、母親に見違えるほど上手くなった自分をみせたいのか、こちらから見えない物陰に隠れて歌に熱中する娘たち。 誰一人気づかれないまま、母れいむは静かに引きずり出されていく。 頬に感じる秋の風。防壁は粉砕されていた。なんでえええええと、叫びたいが声にならない。 そのまま、秋晴れの陽光の元ひ引きずりだされるれいむ。 そして、自らを囲んで見下ろす人間たちの姿に気がついた。 「よし、こいつは繁殖。もう少し育てれば、腹からいける」 年長の男が部下に言いつける言葉の意味はわからない。ただ、恐ろしさがふつふつとわいて、母れいむは涙がこぼれていく。 それでも、拘束された体はゆっくりの膂力ではどうしようもない。 部下が差し出した籠に詰め込まれる母まりさ。 上から、せんべいになれとばかりに凄まじい圧力がかけられ、籠一杯に広がる母れいむ。 弾け飛んで死ねれば楽なのにと思えるほど苦しい。 「奥には、ぱっと見いませんね」 「……ゆ~♪」 覗き込んだ人間の言葉を聞いて、息苦しさにもかかわらず笑みがこぼれる母れいむの顔。 娘たちだけでも、助かるかもしれない。 そんな希望の光は、陽気なほどの新たな声で再び闇に消えた。 「そんなわけないよ! れいむはここで娘を四匹産んだんだよ! ゆっくり奥を探してね!」 れいむの視界を闇に閉ざしたのは、人間たちの間を元気に駆け回るゆっくりまりさ。 あの、ぱちゅりーを妊娠させたまりさだった。 「まっまりざあああああああああああああ!!!」 れいむの絶叫で籠がびりびりとゆれる。だが、それだけ。母れいむはその裏切り者の忌々しい口を塞ぐことはできない。 「ち、違うよ! れいむはぴっちぴちのばーじんだよ! 子供なんていないよ!!!」 「よく探せ」 中の数が分かればもはやこそこそする必要はないとばかりに手短な年長の指示。 その言葉に、遠慮なく巣の壁を取り払い、身を中におどらせていく若い男。 「おにーさん、ふくが汚れるだけだよ! むだだからね!!」 真っ青な顔で、できる唯一の妨害にでるれいむ。 そうだね、でも仕事だから仕方ないねと、もぐっていく男の動きは止まらない。 れいむの顔はどんどん青く、顔は泣きそうなほどに歪んでいく。 「むだなことするなんて、ばかなの! だからやめてね! やめてねって、いってるでしょおおおおおおおお!!!」 「あ、いました。四匹確認!」 「ゆぐうううううううううううううううううううう!!!」 無慈悲な報告に、母れいむはとうとう断末魔の声。泡を吹き上げ、びくびくと震えている。自分の中に眠る母との幸せな生活。ようやく子供を得て、自分もそのゆっくりとした幸せを味わおうとしていた。それが今、命を次代につなぐという、母ゆっくりとしての意味すらなくなろうとしている。 次々と引き出され、周囲を見渡しているうちにどんどんしまわれていく娘たち。 「なんなのごれええええ!!! ぐべっ」 「ぐるじいよおおおおおお! びぎいい」 「なんとかして、おがあぢゃあああああん! ぎゅむううう!!!」 「れ、れいむが歌ってあげるから許してねええ! ゆーゆーゆっ、ぎゅべえええええ!!!」 口々にわめいていたが、籠に押し込まれて嗚咽とうめき声しか聞こえなくなる。 「こいつらはフライボール」 「なに、ぞれえええええ!」 年長の男が言い放った謎の単語に、濁った声で騒ぐ子れいむ。 「まず皮を全部剥いで、健康な薄皮がついたところで衣をつけて油で揚げる。油っこくならないように工夫を施した衣と油に、たっぷりのこしあん。砂糖はまぶす程度で、控えめの甘みが飽きさせない秘密だ」 律儀なのか、滔々と説明を加える男。一工程ごとに子れいむの震えが大きくなっていくのも気づかずに。 「みんな、残さず食べてくれる。君たちはまったく無駄にならないのだよ」 慰めにならないことを告げて、籠を背負いよっこらしょと立ち上がる。 その足元には、ゆっくりまりさがまとわりついていた。 「まりさがこのおうちをおじさんたちに教えてあげたんだよ! 子供の数も教えてあげたよ!」 ぴょんぴょんと、功を誇示して跳ね回る。 年長の男が顎をしゃくると、若い男が報酬の和菓子類を取り出す。 まりさは満面の顔で受け取っていた。 「まりざのうらぎりものおおおおおお」 「ひどいいいいいいいいい!」 「みんなにいっでやるうううううう!!!」 籠から響く呪詛の声にも、まりさの表情は陰ることはない。 「でも、みんなもう生きてお外にでられないよ! かわいそうだね!」 籠からの呪詛は止んだ。代わりに、狂おしいうめき声がこぼれていくる。 男たちが歩き出すと、その声も遠ざかっていき、後には得意そうにもらったお菓子とれいむが溜め込んだ食料を運び出すまりさの姿だけが残された。 「ゆー、まだ少し足りないね!」 巣の中でまりさは一人ごちる。 だが、奥に詰まれた満載の食料は一人で三度の冬を越えられそうなほど。 広々とした巣にたった一匹のまりさに不要なほどだが。 「もう一箇所、行くよ!」 言いながら、再び寒空の下に飛び出していく。 「ゆっくり待っててね! もうすぐだよ!」 秋風にそんな言葉をのせながら。 続く このSSに感想を付ける
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何度でも蘇るさ! ※厨性能ゆっくり注意 私はゆっくりを不老不死にする薬を作り上げたぞ! この薬をゆっくりにかけるだけであら不思議、どんなに切り刻もうとも元の姿に戻るのだ。 具体的に言うとかけた時の姿を記憶してその状態に強制的に戻す薬だ。 要するに、もしかけた時に足が焼かれていたらもう二度と足は再生しない。 永遠にその姿を維持し続けるのだ。 実は最初はこんな薬を作るつもりはなかった。偶然にもできてしまっただけだ。 本当はゆっくりの欠損した部分を再生させるための薬を作っていたのだが どんなに実験を繰り返しても失敗作しかできなかった。 あるゆっくりは二目と見れぬ醜い姿に、あるゆっくりは再生する苦痛に精神が崩壊した。 しかしこの薬があれば、もしゆっくりが死ぬようなことが起こっても再生する。 これで飼いゆっくりが不慮の事故で死ぬこともなくなる。 この薬をすぐにでも世に出したいところだが危険があってはいけない。 まずは実験して安全が保障できるものであることを立証しなければ。 早速実験を開始しよう。 ここに一匹のまりさを用意した。ちなみにゆっくりは近所の人たちから買い取っている。 畑荒らしをしたゆっくりもいれば、森でゆっくりしていたゆっくりもいるだろう。 実験体に違いはないのであまり気にはしない。 「ゆっくりしていってね!」 元気があってよろしい。それでは薬をかけてみよう。 「ゆっ!ゆっくりできないよやめてね!」 この状態だと変化が見られない。まず包丁で切ることからはじめる。 まりさのちょうど顔の真ん中に突き刺す。 「ぎゅぎいいいぃぃぃぃ!?」 包丁を抜くとすぐさま傷が塞がり、もう跡も残っていない。 「ゆぐぐぐゆゆっ!いたかったけどもういたくなくなったよ! さすがまりさだね!ゆっへん!」 次は滅多切りしてみよう。まりさの顔を縦に、横に、斜めに、 とにかく出鱈目に切り裂いていく。目も口も関係ない、全て切り刻む。 「ゆげっいじゃいっだべでっぐあぎゃっれびゅっ」 切ったそばからすぐに再生していく。顔も判別がつかなくなるほど切りつけたはずなのに 何事もなかったかのようだ。 「ゆぐっぼうやべで!どうぢでごんなごどずるどっ!」 次は釘を五本取り出す。それを帽子と頭を縫い付けるようにして差し込む。 「ゆががががががががが」 全部埋め込んだはずの釘が徐々に出てくるのはなんというかとてもシュールだ。 釘が抜けて落ちる。傷口ももちろんなく、帽子も再生している。生まれた瞬間から 備わっているものだから再生も可能なのか。 「ぼうおうぢがえるっ!」 逃げようとするがまわりに落ちている釘を踏んで泣き叫んでいる。悲しきかな餡子脳。 まりさを持ち上げて、次は衝撃を加えてみよう。 「おじさんたすけてくれてありがとう!おそらをとんでるみた~い♪」 泣き顔から笑い顔に変わり、先ほどまでひどい目に合わせていた私に礼を言ってくる。 どこまでアホなのか、今度は少しでも知能の上がる薬でも作ってみようかな。 そんなことを考えながら今度はへらへら笑い出したまりさを床に思いっきり叩きつける。 「ゆぶっ…………!!」 グシャッと床に散らばる餡子や皮、これでもまだ再生できるのだからこの薬はすごい。 まるで某液体金属よろしく、グネグネとあたりに散らばったものが集まりだし、 元通りになった。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆっくりしていってね!」 なんかグロテスクな状態からいつも通りの能天気な顔されると不思議な感じだな。 それでは次に用意するものは、と 「まりさになにをしてもむだだよ!ゆっくりこうさんしてね!」 得意げな顔をしてこちらを挑発しているがそんな体にしたのは私なのだから少しも腹が立たない。 むしろその意気で実験の協力をしてもらおう。 そして取り出したものはありす。 「ゆっくりしていってもいいのよ!」 このありす、売り払いにきた人の家をとかいはにこーでぃねーとしたとのこと。 その人が帰宅して自分のるーむめーとにしてやるとか戯けたことを言ったらしい。 全く、ゆっくりはどうして人を恐れないのだろうか。 とかいはこーでぃねーととか価値観の押し付けを迷惑とは考えないところも ゆっくりらしいといえばゆっくりらしいのだが。 「ありす、ゆっくりしていってね!」 「べ、べつにまりさとゆっくりしたいわけじゃないんだからね!」 今のはツンデレではなく、ただの天邪鬼です。 それではありすを両手で掴んで小刻みに震わす。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」 腕がすごく痛いが我慢して続ける。 「ありすがゆっくりできないよ!やめてあげてね!」 「んほおおおおおおおおお」 こんなもので良いだろう、ありすをまりさの近くに置く。 「まりさああああああすっきりしましょおおおおお」 「やべでええええええぇぇぇぇぇ!」 ありすは性欲が強いゆっくりだから発情させやすい。 それでも俺には重労働で、痛む腕をさすりながらゆっくり二匹を見ている。 まりさも最初は嫌がっていたが徐々にありすにあわせてすりすりし始めた。 「ありすううううぅぅぅぅまりさもうすっきりしちゃうよおおおおぉぉぉぉ」 「いっしょにすっきりしましょうねえええええぇぇぇぇぇぇ」 「「すっきりー!!」」 まりさがにんっしんっして頭から茎が生えてきた。が、逆再生するように まりさの頭に戻っていった。 どうやら茎を体の一部と認識して元に戻るようだ。 きっと胎生型にんっしんっでも結果は同じだろう。 これだとまりさは二度とにんっしんっすることができないということだ。 「どうしてあかちゃんできないのおおおぉぉぉぉ!!!」 これに驚いたのはありすで、どうやら子供ができないことが不満らしくまたすっきりし始めた。 その後何度も二匹はすっきりしたがまりさがにんっしんっすることはなく、 逆にありすが弱り始めた。 「ぼ…もっど…ずっぎりじだがっだ…」 ありすは見るも無残なしわしわ饅頭になって息絶えた。というかまだすっきりしたかったのか。 まりさはありすの様子に気付くことなく、すっきりした余韻に浸っているのか、 気持ち悪い顔でよだれをたらして笑っている。 「ゆぅへぇへぇぇ」 この直視できない表情をしているまりさを先ほど用意しておいたかなりでかい水槽に入れる。 そして同様に用意しておいた水の入ったバケツをまりさにかける。 「ゆゆゆっ!?おみずさんはゆっくりできないよ!!」 三杯ほど水を入れるとまりさの口に入るかどうかの量になった。 「ゆっそうだよ!おぼうしなんにのればゆっくりできるよ! さすがまりさはあたまがいいね!」 自画自賛して帽子を逆さにして乗り込むまりさ。だが水の深さが微妙過ぎて、 帽子の天辺部分が引っかかり、バランスがとれずにひっくり返る。 「おぼうじざんどぼぢでゆっぐりじでぐれだいのおおおおぉぉぉ」 しばらく苦戦していたが全て無駄だった。帽子もずぶぬれでぐしゃぐしゃになっていた。 まりさの足はふやけて行動不能になり動けなくなっていた。 「ゆっくりはねるよ!ぴょぼぎゃあああああばりざのあじがあああああああ!!!」 それでも無理に動こうとすれば、ふやけた足が裂けてしまうがそれでもまりさの体は再生し、 の繰り返しを延々とやっていた。 その後もまりさの実験は続いた。 金網の上に乗せて火であぶったが焦げ目がつく程度ですぐに再生するため、 黒ずみにはならない。 れみりゃに食べさせてみたが食べている途中で再生し始めて気持ち悪くなったか、 全て吐き出してざぐや~と泣き叫んでいた。 今度はまりさにタチをやらせたが、れいむに生えた茎になった実を自分の一部と認識するのか、 実がまりさに吸収されていった。これにより増えることはないと分かった。 五日ほど何も食わせずに放置してみたが、死なずに空腹を訴えていた。 何故腹が減るのか聞いてみたら 「たべないとゆっくりできないでしょ?そんなこともわからないの?ばかなの?」 髪を掴んで振り回して気持ち悪くさせて、エレエレさせて吐いた餡子が 口の中に戻っていき、それをまりさが気持ち悪く思ってまた吐きだしてをループさせたときは 笑った。 しばらく実験をしてみて分かったが、この薬を世に出すわけにはいかない。 たしかにこの薬を使えばゆっくりは死ななくなるが、それと同時に処分する方法がないということだ。 試しに死ぬほど食わせてみようと大根十本を与えてみたが、どうやらこいつは満腹に感じないらしく、 まだよこせと要求してきた。 油をかけて炭になるまで燃やしてもこいつは復活した。 硫酸をかけても溶けることはあってもすぐに再生する。 圧力をかけても駄目で、逆に真空にしても駄目だった。 もうこのまりさは死ぬことは許されないのだ。人間ならば心が死ぬまで生きるだけだろうが ゆっくりとは刹那を楽しむ生き方をする、よって苦痛は感じないだろう。 そして世にこの薬が出回った場合、そのゆっくりは食用にはできないため、食料にはできない。 そして飼い主が処分したくなったときにも処分する方法がないのだ。 私も毒物注射など殺す方法を考えてみたが、毒はおろか薬も受け付けない体で全て無駄だった。 こんなゆっくりが自然に放たれればどんな突然変異を起こすか分かったものではない。 もうこの薬とゆっくりを封印して研究資料も処分しなければならない。 私はゆっくりを甘く見ていたのかもしれない。考えてみればゆっくりはどんな原理で動いているのか分からない 謎物質で今すぐ動かなくなってもおかしくないのに当たり前の存在過ぎて忘れていた。 「ゆっくりしていってね!」 今までずいぶんとひどいことをしてきたが持ち前の餡子脳で綺麗さっぱり忘れているまりさ。 だが今回は殺すことよりも残酷なことをしなければならない。それを実行すればまりさは 永遠にゆっくりすることになる。死ぬことのたとえではなくそのままの意味で何もできない状態で放置され、 朽ちることも腐ることもできないまま、ゆっくりするだけの存在になってもらう。 さすがに躊躇われるがこんな化け物染みたものがこの世にあるだけでも安心することができない。 といってもこの世から消す方法など持ち合わせてないから、私は永遠に安心することはないだろう。 「まりさ、この中はとってもゆっくりできるぞ」 「まりさはゆっくりしたいよ!ゆっくりいれてね!」 まりさをゆっくりの形をした鉄の入れ物に入れる。その中には無数の棘がびっしりついている。 「いだい!いだいよおおおおぉぉぉぉ!!」 「その中でずっとゆっくりするといい」 「まっで!じめないでえええぇぇぇだじでよおおぉぉぉぉ!!!」 助けを求めるまりさを無視して観音開きの蓋を閉める。その蓋にも棘がある。 これで暴れたりすることもできずに動くこともできないだろう。 「ゆぎゃああああぁぁあぁぁぁぁぁ!!!」 突貫で作った『ゆっくり用アイアンメイデン』に鎖を何重にも巻きつけて コンクリで固めて裏山に埋めた。 あとはあのまりさが永久に掘り起こされないこととあの薬を 他の人が作り上げないことを祈るのみだ。 さあ、また薬の開発に戻るか♪ 終 あとがき ゆっくりを死なせず虐待したいよ! →ゆっくりもこうがいるが虐められないよ! →スタンダート型を不死にすればいいんじゃね? そしたらよくわからないものになりました。 死にたくはないけど不死にもなりたくないなぁ 『オマケ』でした。
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ゆっくり鉄の掟 1.ゆっくりできないゆっくりは、ころす。 2.ぐずなゆっくりは、ころす。 3.じぶんだけゆっくりするゆっくりは、ころす。 4.みにくいゆっくりは、ころす。 5.びょうきのゆっくりは、ころす。 6.すっきりがへたなゆっくりは、ころす。 7.いなかものなゆっくりは、ころす。 8.にんげんにこびるゆっくりは、ころす。 9.かざりのないゆっくりは、ころす。 10.ゆっくりのかざりをうばうゆっくりは、ころす。 11.ゆっくりのかざりをうばうゆっくりは、ころす。 12.こどもをゆっくりさせないおやゆっくりは、ころす。 13.みんなをゆっくりさせないドスまりさは、ころす。 14.おやきょうだいでも、ゆっくりするためなら、ころす。 元ネタはゲルショッカーの掟 カッとなってやった、特に反省はしていない。 何という内ゲバ、とか ここが矛盾してるだろ、とか 大事なことなので2回言いました、等は全て仕様です。だってゆっくりだし。
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※虐待SSです。れいむと赤ちゃんれいむの虐待注意 ゆっくりのいる時間 家に帰るとれいむがいた。 「ゆっくりしていってね!!」 おかしいな、鍵をかけたはずなのに。 「ゆっくいちていってにぇ!!」 あらあら、れいむの後ろからにょきっと小さな饅頭大の赤ちゃんれいむが現れたぞ。 こいつは面白い。さっそく虐待しよう。 「ゆ!やめてね!れいむをたすけてね!」 「おがーぢゃーんぎょわいよぉお!!」 れいむ親子を透明な箱にさっそく入れる。 れいむはのっぺりとした顔、ぎょろりとした目、ぷくぅーとしたほんのり赤い頬、 つり上がった眉、ダンベルみたいな髪、そして猫を真似たようなリボン、 どれを取っても不快だ。 赤れいむは手に持ってもてあそぶ。 「ゆ”ゆ”・・・」 ふるふるしている赤れいむは正直、可愛い。 「ゆ!やめちぇくだしゃい!やめちぇくだしゃい!」 いっぱしに謝ることはできるようだ。 「そっそうだよおにーさん!ゆっくりかわいいれいむのあかちゃんをこっちによこしてね!!」 ?今「ゆっくりかわいいれいむのあかちゃん」と言ったな。 かわいいのは「れいむ」ともとれるし「れいむのあかちゃん」とも取れる。 通常ゆっくり虐待では虐待に都合のいいようにゆっくりの言葉を受け取るべきだ。 したがってこいつはかわいい自分のために赤れいむをよこせと言っている。 「何てカスだ」 「ゆ”っん!?」目を白黒させたれいむの頭に赤れいむをねじこむ。 「ゆぶ!ゆぎぇぎゃぎぇげ!あーびヴぁー!!!」 れいむの皮は弾力性があるが頭は弱いだけに柔らかくすんなりと赤れいむを挿入することができた。 れいむの目は焦点が定まらず、舌をだらしなく垂らし、小刻みな痙攣をおこしている。 「ゆっゆっゆくーち♪ゆめーはゆっくゆっくゆくーち♪ぷぅ!」 おやおや、気が触れてしまったようだ。れいむも案外精神が弱いんだな。赤れいむはせっかくだから殺さず取り出そう。 ズブブ 「むぽきゅりー♪のうのうのう!めいぇあー!りゅりゅりゅりゅりゅりゅ」 スポン! 「デニムの濃淡があああああ」そうとしか聞こえない奇声を発したれいむはよだれを垂らして横たわる。 なんにせよ無事赤れいむを取り出した。 「っ・・・!!ヒック、・・・!!!うわあああああん!!!うわあああああああん!!!!ごわぎゃっだじょーーーー!!だーべちゃーやだああああ!!」 どっかで聞いたことのあるフレーズだな。珍しい。捕食種の気分が分かるものなのだろうか? 私は一言、 「むっきゅん☆」 と言ってやったら 「・・・???おじしゃん、ひょっとしてぱちゅりいにゃの??ぱちゅりー!!!おにょれぱちゅりーーーーー!!れいむをおぎゃーぢゃんをがえぜええええ」 と怒りの形相で迫ってきた。といっても手の平の上でぽよんぽよん飛び跳ねる程度なので無害。 しかし、飾りよりも言葉で種を区別しようとしてるのか。ゆっくりのまた新たな一面を見つけた感じだ。 「ゆ!!でいぶのせいじゅんながらだがあああああ」 赤れいむはれいむの餡子の中にいたせいで狂ったようだ。潰してゴミ箱に二匹を早く処理しよう。 このSSに感想を付ける
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※オリ設定の垂れ流し ※HENTAIお兄さん的な人が登場 ※この話はフィクションです。実在の人物集団等とは一切関係がありません 1.ゆっくりけーね 無数の書物が置かれている図書館に一人のお兄さんと1匹のゆっくりがいた。 「やあ、僕は実証史学お兄さん。ただ事実を記すのみ」 「ゆゆっ、けーねはけーねだよ。ゆっくりしていってね!」 「そしてこいつはゆっくりけーね。僕の可愛い相棒さ」 彼らの仕事は歴史の研究であり、過去の真実を解き明かすために日夜努力を続けていた。 お兄さんは本を読み、伝承や伝統芸能までも調べ上げた。 けーねはゆっくり出来る歴史を見つける能力を活かしてお兄さんのお手伝いをした。 しかし、けーねにはそれ以外にもうひとつ大きな仕事があった。 それはゆっくりの歴史を知り、その始まりを突き止めること。 文字もなければ、絵もかけない、しかも物覚えのよくないゆっくり相手にそれは非常に困難なことだった。 「ゆっくりしていってね!」 「「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」」 「ゆっくりしていってね!」 それでもけーねは諦めなかった。 ゆっくりの歴史をゆっくり出来るものと出来ないものに分類したり、時々歴史を食べたりしながら頑張った。 昨日はあるれいむ一家のゆっくり出来る歴史を食べ、もとい調べた。 れいむの歴史の中でも赤ちゃんと一緒にゆっくりを満喫している歴史はとても甘くて美味しかった。 「ゆぅ・・・おにーさん、なかなかれきしさんがあつまらないよー」 「そういうものさ。でも諦めちゃダメだ!分かってるね?」 そう言って、けーねは今日も元気にお兄さんのおうちを飛び出していった。 途中、昨日歴史を調べたれいむが「あかちゃんはゆっくりできないよ!」と言って赤ちゃんを潰しているのを見かけた。 何があったか知らないが、こんな移ろいやすい生き物の歴史を紐解くというのだから難儀な話である。 「ゆっくりしていってね!けーねはけーねだよ」 「ゆゆっ!ゆっくりしていってね!まりさはまりさだよ!」 「ゆっくりしていってね!ありすはとかいはのありすよ!」 その日お話を聞いて歴史を調べたのは森に住むまりさとありすの夫婦だった。 少し甘すぎる彼女達の歴史はあまりけーねの好みじゃなかった。 「なあ、けーね?」 「ゆっ、なに、おにーさん?」 「お前、そのあごの辺りのコブはなんだ?」 そんな調子でゆっくり達の歴史を調べ続けるけーねにある変化が起こり始める。 最初は小さなコブだった。 「ゆゆっ!なにこれ?」 「僕も知らないよ」 「・・・べつにきにすることじゃないわよ。ゆっくりいってきます!」 「ああ、いってらっしゃい」 その日は50匹以上の子どもを育て上げた老齢のぱちゅりーの歴史を調べた。 甘いが安っぽい甘さではなく、上品で奥深い風味のとてもゆっくりした歴史だった。 「けーね、そのコブ大きくなってないか?」 「ゆゆっ!ほんとうだね!でもだいじょうぶだよ!」 「ん~・・・そうか、なら良いんだけど。じゃ、いってらっしゃい」 「ゆっくりいってきます!」 そう言ってけーねは今日も元気にゆっくりの歴史を調べに行った。 途中噂話をしていたゆっくりによると昨日話を聞いたぱちゅりーが単調作業を延々と繰り返させる拷問を受けたかのような表情で死んでいたらしい。 けーねはどんな表情だよ、と突っ込みながらも話を聞いておいて良かったと思った。 「ゆゆっ!おにーさん!?」 「うおわ!?けーね・・・お前体が生えているぞ?」 「ゆぅ~・・・でもたてないんだよ!これじゃちょうさにいけない・・・」 「そうか、じゃあ仕方ない。僕がゆっくりを連れてきてあげるよ」 そう言っておうちを飛び出したお兄さんはちぇんとらんしゃまを連れてきた。 そして、けーねは2匹の出会い、喧嘩をする事もあったがおおむね幸せだったひびについての話を聞いた。 翌朝・・・ 「おにーさん、けーねたてるようになったわ!」 「凄いなけーね。これでお前も胴体付きか」 「あしさんはすごいね!すっごくゆっくりはやいよ!」 「転ぶなよ?」 立って歩くという未知の体験にけーねは興奮して、挨拶も忘れて森へと飛び出していった。 何故か昨日お話を聞いたちぇんとらんしゃまがお互いを噛みながら死んでいたことにけーねは気付かなかった。 「ゆっくりしていってね!」 「うぅ?ゆっくりしていってだど~♪」 「けーねにえれがんとなおぜおうさまのおはなしをきかせてね!」 その日は今までは会うのが怖くて避けて通っていた捕食種のれみりゃのお話を聞いた。 ふらんのいないこの森では最強の彼女の歴史は他とは比較にならないほどにゆっくりしたものだった。 またしても翌朝・・・ 「けーね・・・お前何かでかくなっていないか?」 「ゆ?ほんとうに?けーねおおきくなってるの?」 「まあ、いいや。ところで、今日から2週間ほど出かけなくちゃならないけど、ちゃんといい子にしていられるよな?」 「うん、けーねゆっくりいいこにしてるよ」 そう言って、お兄さんはけーねを残して家を後にした。 もちろん、けーねはお兄さんがいない間もゆっくりの歴史の調査を続け、お留守番もちゃんとこなした。 そして2週間後・・・ 「ふう、ただいま。けーね、いい子に・・・?!」 「あ、おにーさん。おかえりさない」 豊満な胸が目を引く、薄い水色の長い髪をたなびかせた女性が彼のベッドに腰掛けていた。 彼女を見た瞬間に合理的な思考を重んじる理知的な男は一匹の野獣になった。 2.ゆっくりよっちゃん 漆黒の天蓋に包まれた世界にひとりとんでもない厚着をしたお兄さんが佇んでいる。 「やあ、僕は豪腕お兄さん。僕の一歩は人類の大いなる一歩だよ!」 「ゆゆっ!ここはよっちゃんのみやこだよ、ゆっくりしていってね!」 「へ?ゆ、ゆっくりしていってね?」 そこにやってきたのは胴体付きの未知のゆっくり・・・ゆっくりよっちゃんだった。 人間の童女を彷彿とさせる容姿をした饅頭なのか何なのか分からないそれはにこやかな笑みを浮かべている。 束ねてポニーテールにした銀髪、いらっと来る下膨れ顔、そしてやけに丈の余った衣服。 地上では見たことのないゆっくりだった。 「ところで、よっちゃん・・・だっけ?君は何処に住んでいるんだい?」 「ゆ?よっちゃんのみやこにきょうみがあるの?だったらゆっくりついてきね!」 「ありがとう、ゆっくりついて行くよ」 そう答えると、よっちゃんに導かれるがままにお兄さんは輝く大地を歩いて行く。 「よっちゃんは空気を吸わなくても大丈夫なのかい?」 「ゆ、よっちゃんはくうきさんがあったほうがげんきよ!」 「っていうか、なんで普通に会話できるの、月面で」 「よっちゃんがとってもゆっくりしているからよ!」 そんなやり取りをしながらたどたどしい足取りで進んで行くよっちゃん。 やがてある小さなクレーターの前で立ち止まると、振り返ってにんまりと微笑んだ。 「ゆへん!ここがよっちゃんのみやこよ!」 「ふぅん・・・そうか」 それはどう見ても普通のクレーターだった。 水かあるわけでも動植物がいるわけでもない本当にただのクレーター。 なんだ、所詮ゆっくりか・・・と内心失望を隠せない豪腕お兄さんだったが、中に入った瞬間その言葉を訂正した。 「「「よりひめさま!ゆっくりしていってね!」」」 「ゆっくりしていってね!」 「お、おぉ・・・!」 そこには木があり、草があり、水があり、兎のような耳を生やした数匹のゆっくり(胴無し)がいた。 「ゆゆっ!おにいさんはゆっくりできるひと?」 「ん、あ・・・ああ、ゆっくりできるひとだよ」 「「「だったらゆっくりしていってね!」」」 ゆっくりうさぎ達と挨拶を済ませたあと、よっちゃんの後を追いかけて彼女の家に向かう。 あれ?心なしかよっちゃんが大きくなっているような? 「なあ、よっちゃん。背が伸びた?下膨れ度も減ってるし、130cmはあるような・・・」 「ゆ?ちがうよ、よりひめはさんそのおおいばしょではおおきくなるのよ!」 「ここ空気まであるのか・・・何かキャラまで変わってるし」 と言う訳で空気があることを確認するために彼は服を脱いで、全裸になった。 どうやら、お兄さんの故郷よりは大分薄いらしいが確かに呼吸ができた。 高山病にならないが不思議ではあるが。 それはさて置き、お兄さんの裸体を見ながらよっちゃんが顔を赤らめていた。 「・・・や、やばい」 「ゆ?どうしたの、おにいさん?」 お兄さんはとても長い時間好きなことの出来ない場所で生活していた。 そんな彼にとってどこか少女っぽい雰囲気を漂わせる今のよっちゃんは刺激が強すぎる。 と、いうわけですっきりー!した。 「ゆっぐ・・・もうおよめにいけないよぉ・・・」 「はぁ・・・饅頭相手にやっちまったよ・・・」 そして数十分後。一匹と一人は落ち込んでいた。 よっちゃんはこんな形でゆーじんを散らしてしまったことに、お兄さんはゆっくりをレイプしてしまったことに。 「よっちゃん、ごめんよ。つい・・・」 「ゆゆ・・・あ、あやまるんなら、せきにんをとってね!」 「責任?」 「ゆぅ・・・よっちゃんのだーりんになってね!」 予想外のお願いをお兄さんは快諾し、彼女を自分たちの船へと連れて帰った。 そして数日後・・・。 よっちゃんは家来のうさぎゆっくり数匹を連れて豪腕お兄さんやその仲間達とともに彼らの故郷にやってきた。 それは彼女の故郷よりもずっと空気の濃い場所に来たことを意味する。つまり・・・・・・ 「ダーリン、ずっと一緒にゆっくりしようね?」 「ちょ!よっちゃん、お前・・・!」 豪腕お兄さんの隣には切れ長の瞳が印象的な長身の銀髪美女がいた。 「と、言うようにだ、ゆっくりレイプは人類の発展に大きく寄与してきたんだ!」 「あっそ。そういや今日バレンタインか・・・」 「息子よ、私が悪かった。ちゃんとゆっくりサイズのままにするから許してくれ」 「改めるべき場所はそこじゃないだろ」 「仕方なかったんだ。入門者用にマイルドしないないと・・・」 「そんなこと聞いてない」 ---あとがき--- うん、なんだ。実に気持ち悪い妄想だな、これ。 【新?ゆっくり】 ゆっくりけーね 特殊な捕食種でゆっくりの幸せな思い出を食べる。 食べられた幸せな思い出は無くなってしまうのでゆっくり出来ない。 食べ方次第では記憶はあるが幸せの実感だけがなくなることもあるとか。 何をどうやって思い出を食べているのかは不明である。 ゆっくりよりひめ 月のクレーターの中に隠れ住む謎の胴付きゆっくり。 空気が多い場所に行くと体系が変わるというのは多分話者のでっちあげ。 月でも何故か普通に会話が出来る程度の能力。 ゆっくりぎょくと よりひめに付き従う謎のうさ耳付きゆっくり。 至って普通のゆっくりだが、こいつらも普通に月でも活動可能。 宇宙飛行士達は宇宙船での性欲処理に彼女らを用いるともっぱらの噂。 ゆえに宇宙飛行士は皆レイパーであると言えるかも知れない。 byゆっくりボールマン
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※時間が表示されます ※ゆっくりが一瞬にして調理されます ※調理法が単純です ※句読点がありません 「ゆっくり三分間クッキング」 午後3時20分― 俺は仕事を終え家に帰る最中だ。 腹の根もぐう~とうなりだす。 「腹減ったぁ」 今日は早く家に帰り晩飯を済ませたい。 そう―誰にも邪魔されずに・・・ 気がつけばもう自宅 はやいな、おい。 俺の優雅な時間が始まろうとしている・・・そう思い扉を開けると 「ゆっくりしていってね!!」 あー最悪。やっぱいやがった。 「ゆ!おにいさん!ここはれいむとまりさのあいのゆっくりプレイスだよ!」 「ゆっくりできないじじいはれいむとまりささまのためにあまあまをおいてとっととでていくのぜ!」 ほう、こいつらつがいらしいな。 まぁいい、いいところにデザートが来てくれたのだから。 とりあえず睡眠薬入りのえさを与える。 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー♪」 「ゆっ!はなしのわかるじじいなのぜ! まりささまのどれいにしてやるのぜ! かんしゃするのぜ!」 「ゆっ?ねむくなってきたよ・・・」 「まりささまもだぜ・・・」 「「ゆっくりおやすみー・・・」」 よし、眠った・・・ 今のうちにディナーを作ろうか・・・ 午後5時― 「もう五時か・・・」 ディナーを作ったあと5時を知らせるメロディが流れる。 テーブルにディナーをセットし、いただきまーす。 するとまりさとれいむが起きる 睡眠薬の効力が切れたんだな。 まぁそれ以外ありえないか 「ゆ!まりさ!おきて!」 「ゆ~なんなのだぜ・・・もうちょっとねたいのだz・・・」奴らが香ばしい匂いに気がついた。 「お・・・おいしそうなにおいなのだぜえええええ!おい!じじい!ゆっくりしないでさっさとそいつをよこしやがれなのだぜ!」 「ヤダね」 「ゆ!そのおいしそうなものをくれたられいむとまりさせんぞくのどれいにしてあげるよ! ゆっくりかんしゃしてね!」 「だが断る」 なんていう会話が続いてるうちに食い終わった。 ( ゆうううう!ひとりじめしようたってそうはいかないのぜ!まりささまはさいきょうなのぜ!) などと思ったまりさは箱に体当たりを仕掛けてきた。 しかし箱は加工所製。そう易々と壊れるはずがない。 「まりさ!だいじょうぶ!?れいむもてつだうよ!」 ぽよんぽよんとれいむとまりさが箱に体当たりしている。 「無駄だというものを・・・」 と思い、食事を続ける。 午後五時半― 「うーん、やっぱステーキサイコー」 と思い、洗い物を開始する。 油を落とすのがめんどい。 でも今日、舞い込んでくれたデザートにありがたく食らいつくことにする。 その前に調理を始める。 まずこいつらを箱から出す。 「ゆ!やっとまりささまのつよさがわかったのぜ!?はやくはなしてあまあまをおいてでていくのぜ!」 「はやくはなしてね!」 「だが離さん、まずは貴様らの足を封じる。」 とれいむとまりさをフライパンの上に放り込む。 「あづいいいいいいいいい!!」 「ぎゃああああああああああああああ!!!!」 と火の上で踊りまくる、れいむとまりさ。 足を転がしチェックする。 「ぎゃああああああああああああああ!! れいむのかわいいおかおがああああああああああ!!!」 れいむ、まりさの足はいい具合に焼けている。 「ゆううううううううう!!!あづいのぜええええええええええええええ!!!」 とまりさが転がろうとしている。 しかしそこをフライ返しで抑える。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 うるさいから口も焼く、抵抗する前にフライ返しで抑える。 「お、いいにおいがしてきた。フライ返しで抑えてるからおいしさが逃げてしまうがな・・・」 いい具合に焼けたらフライで返す。 いい具合に焼けたらフライで返す。 いい具合に焼けたらフライで返す。 その繰り返しだが。いいにおいは耐えない。 よく見てみるとれいむとまりさは抑えすぎで痛さのあまり気絶したようだ。 それでも調理を続ける。起こしてしまう前に。 「ゆっくりは恐怖を与えれば与えるほど美味しくなるっていうからな」 午後5時33分― 調理終了。 単にオラオラとフライパン返しで無理やり押し込んで焼いただけだが。 おこげがついていて、サクサクしてそうな感じだな。 では食事タイム。 まずはれいむから。 すると二匹が目を覚ました。 「やめてねぇ・・・れいむをたべても・・・おいしく・・・ないよぉ・・・」 「まぁこういうだろうと思ったけど食うものは食うから。」 ぽーいと口の中へ。 そしてゆっくりと噛み砕く。 「おお、サクサクして美味しいなぁ。 そうだなんかかけてみるか。」 と俺は甘味によくあいそうなものを棚から探り出した。 バニラエッセンス?違う。 チョコスプレー?まぁまぁかな。 カラースプレー?同じだろう。 「おお、これだ。」 と俺が取り出したのはシナモンシュガー(賞味期限切れを何年も過ぎたヤバいやつ)。 久しぶりにあけてみると香ばしいにおいがする。 やはりこれだよ。 「やめ・・・て・・・ねぇ・・・ま・・・りさ・・・は・・・うん・・・うん・・・で・・・できてい・・・るんだよ・・・」 我が身を犠牲に自分のことをうんうんよわばりした。 そんなに生き残りたいか。 だが俺は容赦なくシナモンシュガーをまりさにかける。 「いやぁ・・・」 「はい、じゃあ、フィニッシュ!」 と、がぶりとまりさに食らいついた。 おお、ウマいウマい。 でもちょっと賞味期限切れのことを考えると・・・ でも美味しいことに変わりなし。 明日もこのようなデザートをいただきたいものだ。 あとがき 句読点ってどうやってつければいいかわからなくなった。 byさすらいの名無し 過去作品 いじめ系2850 ゆっくり油火踊り祭 いじめ小ネタ545 ゆっくりボール いじめ小ネタ546 ゆっくり太郎 いじめ小ネタ553 ゆっくりできない川さん このSSに感想をつける
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「・・・よし、完成だ・・・・・!」 河城 にとりは興奮していた。 ここは河城にとりの研究室 ゆっくり加工場内支部、 不死の薬の雛形が誕生した瞬間だ。 これはにとりがれみりゃの異常な再生力に目を付け、永遠亭の蓬莱の薬に関する文献を参考にし、 ゆっくり加工場の資金協力を得てどうにか試作品完成の段階にまでこぎ付けた代物だ。 加工場側には「新種のゆっくりの開発がしたいので協力してくれ」と話を通してあるが、 それよりも研究者としての個人的な欲求を満たす為の物だった事は事実である。 しかし、その援助が無ければこうして薬が完成することは無かっただろう、 これの開発には物凄い手間とコストが掛かり、尋常ではない回数にのぼる試行錯誤の果てにようやく生み出された物であるからだ。 とはいえ、今目の前にある薬の量は梅干しの種大程度の量、 そして初物の薬ほど危険な物はそうそう無いという事をにとりはよく知っていた、 しかしここはゆっくり加工場だ、被験者は目の前に居る。 「・・・ゆっ?」 キョトンとした顔を向けるれいむ種のゆっくり、まさに適役である、 「ほら、食べてみな。」 にとりは黒光りしてドロッとした豆粒状の薬を差し出す、ペロリと舌を出すれいむ、 「にっがーい!!」 いやいやするれいむ、仕方ない、好物のいちご大福に埋め込んで少し時を置いて食べさせる。 「む-しゃ。むーしゃ。 しあわせー!!」 残さず飲み込んだようだ、とりあえずしばらくの間はゆっくりさせる事にする。 小一時間も経った頃か、 「・・・もういいかな」 にとりが呟くと、無邪気に跳ね回るれいむにつかつかと歩み寄り、両者向き合う形になる、 「ゆゆっ!?どうしたのおねーさん!」 そして頬の肉をおもむろに掴み、思い切り引きちぎる! 「ゆ゙ーーーーーっ゙っ!!」 れいむは目を白黒させながら叫んだ 「ひどい゙よおね゙え゙さん!!どゔじでこん゙なごどずる゙の゙!?」 にとりはれいむの叫びを聞き流す、 にとりはゆっくり自体は嫌いではなかった、ことにこのれいむ種は多少勝ち気だが割と素直な性格で市場でも人気が高かった。 「・・・・・加工所のゆっくりには二種類しかいない、増やすゆっくりと、食べられるゆっくりだッ・・・!」 誰に言うとも無く呟くにとり、そうこう言ってるうちにあらかた仕事は終わっていた、 そこには既に体内の8割以上の餡子を掻き出されたれいむが居た、言葉も発せずにただプルプルするのみのれいむ、 もう既に見飽きた饅頭の残骸、加工所の風物詩的な存在である、しかしその饅頭は他のそれとは違った、 傷口から覗いている中身の餡子が増えてきているのだ、それもミリミリという音が聞こえてきそうな程の早いスピードで、 そしてれいむの中が程なく餡子で満たされ、白濁食の薄皮が出現したと思ったらそれは赤みを帯びた肌色に染まっていた、 その復活劇は、理科の授業で見せられたセミの脱皮の早回し映像の如き速度で繰り広げられたのだ、 そしてそこにはその間じゅういつものポカーンとしたハテナ顔で受け入れていたれいむと、 目を見開き穴が開きそうな勢いでれいむを見守るにとりの姿。 「ゆ?? すごい!れいむいきかえってるー!!!」 れいむは興奮している、にとりはそれ以上に興奮している。 「・・・・・成功・・・した。」 そしてその日より、ゆっくり加工場にて不死身のゆっくりの研究が開始されたのであった。 ~時は流れ一ヶ月後、しなないれいむの研究は続いていた。 そしてそれによりいろいろと分かった事があった、 再生能力は研究のベースとなったれみりゃの数倍、しかし日光に弱いという性質は引き継がれていない、 強いて言えば多少日に焼け易くなった程度だという事、 他に子ゆっくりは完全に普通のゆっくりと変わらないという事、 そしてどんなに致命的な傷を負っても、体の中の一箇所にコア(核)を残して、ゆっくり再生するという事、 コアはぬめっと黒光りする梅干し大の豆粒状の物質で、ちぎっても潰しても煮ても焼いても一瞬で元通りになるという事、 コアから無尽蔵に湧き出る餡子のお陰で、動けなくなる程空腹にはならないという事、 そしてコアから湧き出た不純物ゼロの餡子は驚くほど美味だったという事だ 実験は時に壮絶であった たとえばゆっくりの苦手とする水責めの時は 「ゆっくりやめてね! ゆっごぼグびぶバリ゙ぇ゙」「ぶ゙バ゙が゙ば゙ガ゙ヷば゙が゙ぐ゙ゲ゙ダ゙が゙ば゙ぎ゙ャ゙あ゙ア゙ャ゙」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐヴ」「ぶ゙ガ゙ゲぎ゙ャ゙ア゙バ゙が゙ば゙あ゙ヷば゙が゙゙ダ゙が゙ぐば゙ャ゙」 「グぼバャてっね・・・・・・・・ゆ? すっきりー!!」 と、水没後かなりの時間を置いて、ぶにゃぶにゃの躯の中からずりゅっとつやつやしたゆっくりがもぞもぞ出てきたり、 炎の燃えさかる部屋に投げ入れた時は 「はやくたすけてね! あづい゙よ゙お゙ぼぉ゙」「ぐギャ゙あヴぁ゙ゔば゙ア゙バぶぅ゙る゙ガ゙ぎゃ゙ギャ゙が゙ゲ゙が゙グ゙イ゙ギ゙」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・ヴ・・・ゆ゙・・・」「・・・ヴ・・・っ゙ブグり゙ず゙ぁ゙え゙であ゙ヅい゙よ゙ぼオ゙お゙ぉ゙ぉ゙」 「ヴゆ゙ゆ゙ぐゆ゙・・・・・・・・ぷー? あつくなくなってるーー!!」 と、すっかり黒ずんだゆっくりの燃えカスから脱皮よろしくあたらしいゆっくりが這い出してきたり、 餡子を押し出すプレス機で潰してみた時は 「や゙め゙で! ゆ゙っ゙ぐり゙ざぜでえ゙ぇ゙ぇ゙」「ゆ゙ぶ!い゙だい゙グぎゅ゙ヴり゙ゅ゙ぶル゙あ゙・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・ゆ゙ぐ゙・・・」「・・・ヴ・・・っ゙グぎゅ゙ヴり゙ゅ゙ぶル゙い゙だ゙あ゙ぃ゙い゙」 「いだ゙・・・ゆ゙・・・ぐ・・・・・・・・もう・・・! いたいのはやめてね・・・!!」 と、平らな薄皮を押し退けみるみる膨れ上がるゆっくりだったりと、 こんな具合でしなないれいむは物凄く苦しむが絶対に死ぬことは無く、30分もあれば蘇生するのだった、 また、仮死状態に陥る経緯(以降は死に方と表記する)によって精製される餡子の風味が違ってくるのだ、 水責めで死んだら水っぽく、焼け死んだらふかふかの、圧死なら歯応えのある餡子になっていた、 幻想郷では、恐怖や苦痛を与えたゆっくりの餡子は旨くなると言われている、 だが、死ぬ以上の苦痛を与えられた上で混じりけ無しの純度100%の餡子は、このしなないれいむからしか採れない、 にとりはこれは商売になると思った、まず加工場の責任者にこの餡を食べさせよう、 これだけ美味い餡子が出来るなら、不死のゆっくりの研究にも少なからず予算を捻出してくれるだろう。 ほどなく究極の餡子プロジェクトチームが結成された、どの死に方が旨い餡子を生み出すかを徹底的に研究するのだ、 にとりはしなないゆっくりに対する探究心を満たしたいという思いと、 あわよくば不死の薬を実用できる物にしてやろうという野望を胸に、しなないゆっくりの研究に傾倒していった。 ~そして時は流れ数ヵ月後 幻想郷において、加工所から超限定数のプレミアム漉し餡が販売されるようになっていた。 その味は、洋食派のアリスも顔を真っ赤にさせて興奮する程に美味であり、 その値段は、博麗神社の巫女の顔を真っ青にさせるのに十分の物であった。 しなないれいむが最も旨い餡子を精製させる死に方は、膨大な時間を要する手作業であった。 まずしなないれいむを1センチ四方程度分摘まみ、引きちぎる、これを、完全に均等になるまで続けるのだ、 声が出せるうちは「ゆ゙っ゙!!」 「ゆ゙っ゙!!」と声を出し、 時に「おぢさんやめてね!!」「はやくやめてね!!」と抗議する、 そのうち「い゙だい゙い゙ぃ゙」「や゙め゙でえ゙ぇ゙」と懇願し出し、そして喋ることもかなわなくなる、 これを加工所の職員が数人がかりでやる、所有時間は30分程度だ、 次にコアの含まれる部分が蘇生を開始したら、他の破片は片付けられる、 その蘇生の際に、口をひらける程度まで回復すると「い゙だい゙い゙ぃ゙」 「ゆ゙っ゙!!」 「ゆ゙っ゙!!」とわめき出す、 そしてしなないれいむが「ゆっくりなおったよ!!」などと言うまで加工所の職員にじっと見守られる、 この間も所有時間は30分程度、 そして蘇生したばかりのしなないれいむからおもむろに極上の餡子を採集する、これには10分と掛からない、 そして蘇生が終了し、しなないれいむを休憩させるまでで1セット、計3時間の採集作業、 これを一日4セット、拘束時間12時間の苦行である。 残りの12時間はしなないれいむがゆっくりできる時間だ、寝ててもいいし他のゆっくりと遊んでてもいい。 それともう一つ、にとりは不死の薬は妖怪や人間には使えない物であるという事が分かっていた、 妖怪や人間が薬を服用して死んだ場合、まず発狂するであろうからだ、 普通の妖怪や人間は、限界を超える痛みや苦痛を受けた際には意識をシャットダウンして神経がショックの直撃を避ける、 だが、あの薬はそのリミッターを効かなくするのだ、通常の妖怪や人間ならば二、三度死ねば精神崩壊は免れないだろう、 これはしなないれいむをれみりゃの体内で3日程放置した後救助するという実験の際に、しなないれいむの 「あづかっ゙たあ゙ぁ!!ピリ゙ピリ゙いだかっ゙だあぁ゙ぁ!!」という感想?で確信した事だ、 それにしても何故このゆっくりは気が触れないのか、にとりにはどうしても納得できなかった、 「まったく、ゆっくりって奴は本当に都合良くできてんな・・・。」にとりは苦笑するしかなかった。 不死身のゆっくりの研究室には既に加工所も大きな予算を割くようになっていた、 餡子の生産が追いつかないので、不死の薬を増産しようという話なのだ、 加工所に絶賛殺到中の「ええい、究極のつぶ餡はまだかーーーッ!」という問い合わせも後押しとなっている、 にとりは研究室に、しなないまりさをしなないれいむと共に住まわせるという事は既に決めていた、 そしてそれは程なく現実のものとなるだろう、 そのにとりの願いは、哀れなしなないれいむに対する同情なのか、研究者としての興味と探究心なのか・・・・・。 しかしそんな事はどうでもいいと思った、今やしなないれいむは、言わば食べられるれいむの頂点のような存在なのだから。 -完-